保育士へ

保育園の昼寝のあり方を考える

はじめ

人生の約3分の1は睡眠と言われています。

睡眠は生物の機能を維持するうえで重要な機能です。特に子どもにおいては心身の健全な発達のためにも重要であることが良く知られています。

しかし、子どもの睡眠をどう確保すればよいかがわからないという声も耳にします。あまりにも身近な睡眠のことを考える機会は意外と少ないのかもしれません。

近年、子どもの睡眠をめぐる調査や研究の成果が知られるようになりましたが、特に子どもの睡眠は国や文化、生活スタイルによる違いがあるほか、24時間社会が一般化し、インターネットやスマートフォンなどの情報通信機材が広く普及する中で、その様相もどんどん変化しています。こうした現状を踏まえながら、子ども達の生活リズム。昼寝のメリット、デメリットなどを自分なりに解説していきたいと思っています。

幼児期の睡眠の変化

年少、年中、年長3年間の就寝時間、起床時間、睡眠時間はほとんど変化はなく、大きく変わるのは昼寝である。1歳では1日2回の昼寝をする子どもは全体の75%、2歳になるとほとんどの子どもが1日1回昼寝をしているが、その後は昼寝をしない子どもの割合が増えていく。3歳で40%、4歳で70%、5歳で80%、小学校に入る6歳になるとほぼ100%お昼寝をとらない。

保育園に通っている子どもの平均昼寝時間は1時間から1時間半である。

4歳児で昼寝を取った場合と保育園児と取っていない幼稚園児では夜の就寝時間に1時間半ほどの差が生まれている。保育園児の昼寝による夜型化見られている。

保育園児と幼稚園児の就寝時間を見ると、平日も週末も保育園児の方が遅い。

その結果

保育園児の方が…
「平均1時間ほど入眠時間が遅い」
「夜更かしの回数が強い」
「朝の期限が悪い」
「寝不足が強い」
「園での行き渋り」
「寝付きが悪い」
という結果が出ています。

えす先生
えす先生
良いと思っていた昼寝をとることで、子ども達の生活リズムが乱れていたんですね。

しかし、昼寝も必要!?

働いている保護者が夕方早くに帰宅出来るとは限りません。

現実として、保育園児は早く眠りにつくことが難しい生活環境にいるのです。

保育園児の昼寝は、睡眠を補う眠りになっています。

もし昼寝もさせないでいると、子ども達は眠気に耐えきれなくなり、バラバラの時間帯に眠り始めてしまいます。生体時計が混乱し、さらに生活リズムが崩れてしまいます。

くの保育園児にとっては、昼寝がとても重要な意味をもっているのではないでしょうか。

幼稚園児は必要とする1日の眠りを夜の睡眠で、確保しているために昼寝が不必要になっていると考えて良いでしょう。

それでもできれば早寝に変えて!!

保育園の生活環境を考えると、昼寝が必要と言ってきましたが、出来るだけ早寝早起きの生活リズムをつくっていただきたいのです。なぜなら、やはり夜更かしは、脳の成長に負担をかけてしまいます。

また睡眠が十分に取れていない子は、小学校入学と共に問題を引き起こす可能性が高いのです。

保育園の時期に良質な睡眠を確保することが、その後の成長過程で睡眠の問題を生じるのを防ぐ上で、とても大切なのです。

スマートフォン子どもと睡眠

子どもが情報通信機器を使用するようになるのは、身近に機器があって使用できる状況にあることに加えて、保護者が情報通信機器やインターネットをよく使っていると、子どもも使用しやすい環境と言えます。

保護者と未就学児の情報通信機器使用状況と睡眠については、1日平均2時間以上インターネットをする保護者では、しない保護者よりも子どものインターネット使用時間が約2倍長く、子どもの睡眠に影響していることがわかります。

子どもの睡眠に影響する=情緒、行動面にも影響することがわかっています。

日本小児科医師会では、「メディア漬けの予防は乳幼児期から」として、2歳までを目安とし、子ども部屋にはビデオやパソコンなどを置かないように推奨している。こういった予防を意図的に保護者がしないと、子どものスマートフォンなどの使用頻度や接触頻度が年齢と共に増加してきます。

スマートフォンやタブレットなどの情報通信機器が生活の身近にある中で、どれくらいそれをつかっているかはあまり意識していないと思います。まずは自分自身がどれくらいインターネットを使っているのかチェックが必要になってきます。

情報通信機器に最初に触れる時期(使用開始年齢)、子どもがどのように使える、使えない状況にコントロールするか、どのくらいの時間使用するのか、といったことは周囲の大人が管理することが未就学児には必要です。

情報通信機器の問題点と有益性を考慮しつつ、子どもの生活の中での位置づけを家族で考えることが、これからの時代の課題だと思います。

良い睡眠のためのポイント

  1. 安全な睡眠環境⇒乳児期は特に体の様々な器官の発達が未熟なため、安全な睡眠環境を確保してあげましょう。
  2. 保護者の睡眠時間⇒子どもの睡眠時間に影響します。子どもと一緒の部屋で寝ている場合は特に注意が必要。
  3. 光と情報通信機器⇒光は睡眠と覚醒のリズムに影響を及ぼします。寝床についたら、明るい光を浴びないようにしましょう。
  4. 昼寝と夜の睡眠⇒昼寝は年齢とともにその必要性が変化します。必要以上に長い昼寝は夜の睡眠に影響を及ぼします。
  5. 就学が近づいた時の睡眠⇒小学校になると生活習慣が変わります。学校のスケジュールに合わせて昼寝の時間を調整していきましょう。

さいご

24時間社会になり、保護者の働き方も多様化している。時代の変化と共に、子どもの睡眠の状況も変わってきている。しかし、だからどうすれば良いということはない。

ただ、誰のために何をするのか。

子ども達の健全な成長を考えて欲しい。

保育園では、良質の午睡の取り方や5歳児の午睡のやめるタイミングをしっかり職員間で話し合い、決めていき、保護者に伝えていくことが今後重要になってくる。

ただ単に、保育園=昼寝というわけにはいかなくなる。

このブログがそれぞれの立場で、未就学児の子どもにとっての昼寝について考えるきっかけになってくれると嬉しい。

 

保育士×子育て×SNS
えす先生
公立保育園勤務7年目の保育士です。 保育をしていて感じたことや学んだことをブログに書いていきます。 保育学生。子育て中のおとうさんおかあさん。子どもにまつわるすべての人に役立つ保育ブログを目指します。
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